格安SIMのデメリットを徹底解説【おすすめの人とおすすめしない人】

広告

格安SIMのデメリットを徹底解説【おすすめの人とおすすめしない人】

格安SIMを提供している会社はいくつもありますが、多くの人はデメリットが気になり乗り換えを躊躇しがちです。この記事では、格安SIMに関するメリットとデメリットを解説し、どのようにカバーするかについても紹介します。

記事を読めば、格安SIMのメリット・デメリットを理解し、自分に合った選択ができるようになります。格安SIMを上手に利用するポイントを押さえて、月々の通信費を節約しながら快適なスマホライフを送りましょう。

格安SIMのデメリット

格安SIMには以下のようなデメリットがあります。

  • 通信速度が遅くなる場合がある
  • 店舗が少ない
  • 初期設定を自分で行う必要がある
  • キャリアメールが使えない
  • LINEのID検索ができない場合がある
  • 大容量や無制限プランが少ない
  • 支払い方法が限られる場合がある
  • 災害用伝言板が利用できない場合がある
  • 最新のスマホ機種が少ない
  • 家族割引やセット割引が少ない

通信速度が遅くなる場合がある

格安SIMは大手キャリアに比べて通信速度が遅くなる場合があります。格安SIMは大手キャリアのネットワークを利用しているため、優先度が低いからです。昼休みや夕方など利用者が多い時間帯や、混雑するエリアでは特に速度が遅くなりがちです。

格安SIMの提供会社であるMVNO(仮想移動体通信事業者)の帯域が限定されていることも影響しています。特に動画の再生やオンラインゲームのプレイ中に通信速度が遅くなることがあるので、注意が必要です。
» MVNOとは?メリット、デメリット、選び方を解説!

店舗が少ない

店舗が少ないことも格安SIMのデメリットの1つに挙げられます。格安SIMは基本的にオンラインでのサポートが中心です。対面でサポートを受けたい場合や、急なトラブルが発生した際に対応が難しくなります。初期設定やSIMカードの交換も自力でやらなければならないため、初心者にとってハードルが高く感じます。

特に都市部以外では、ほとんど店舗がありません。地方に住んでいる方はサポートを受けるのが難しく、不便さを感じることが多くなります。店舗が少ないのは格安SIMの大きなデメリットです。直接サポートが必要な方や初心者は考慮して選ぶことが重要です。
» SIMカードの概要と使い方、種類をわかりやすく解説!

初期設定を自分で行う必要がある

格安SIMを利用する際は、初期設定を自分で行う必要があります。格安SIMの提供会社は、コスト削減のためにサポートをオンラインに集中させています。具体的には、以下の手順を自分で初期設定します。

  1. SIMカードを挿入する
  2. APN設定を手動入力する
  3. プロファイルをインストールする
  4. 通信設定を確認する
  5. ネットワーク接続をテストする
  6. 初期設定する

初期設定の作業は、スマートフォンの操作に慣れていない人にとっては難しく感じますが、実際にやってみると簡単です。公式ガイドやオンラインのサポートページの説明に沿って作業を進めます。自分で初期設定することに手間を感じますが、スマートフォンの知識が深まることでトラブルが発生しても解決しやすくなります。

困ったときは、格安SIM提供会社のサポートセンターに問い合わせることも可能です。

キャリアメールが使えない

格安SIMでは大手キャリアのメールアドレス(キャリアメール)が使えません。@docomo.ne.jpや@ezweb.ne.jpなどのメールアドレスは利用できなくなります。

キャリアメールのアドレスを利用していた場合は、新たにフリーメールアドレスを取得する必要があります。フリーメールアドレスは無料で取得でき、使い勝手も良いため特に問題ありません。ただし、各種サービスに登録しているメールアドレスの変更手続きを行う必要があるため手間がかかります。

LINEのID検索ができない場合がある

格安SIMではLINEのID検索機能が使えない場合があります。年齢確認ができない格安SIMが多いためです。友達をIDで検索できないため、QRコードや招待リンクを使うことになります。LINEモバイルのような一部の格安SIMでは、年齢確認の作業が可能で比較的簡単です。

Wi-Fiなど他の通信環境を利用して年齢確認を行う場合もあります。年齢確認が完了すると、LINEのID検索機能が利用できます。年齢確認がID検索機能の使用に直結しているため、忘れずに設定しましょう。

大容量や無制限プランが少ない

格安SIMは大容量や無制限プランが少ないデメリットもあります。提供会社がコストを抑えるためにプランの選択肢を限定しているからです。YouTubeやNetflixを長時間視聴する人や、オンラインゲームを長時間プレイする人にとっては不便に感じます。

家族でデータをシェアするプランも少ないので、大容量プランがあったとしても価格が割高になります。格安SIMは日常的に大容量データを使用するユーザーには向いていません。

支払い方法が限られる場合がある

格安SIMは支払い方法が限られています。一般的にクレジットカード払いのみ受け付けている場合が多く、口座振替やコンビニ払いには対応していないところがほとんどです。現金で支払いたい人にとっては不便を感じます。デビットカードの支払いが可能な格安SIMもいくつかありますが、さまざまな条件が設けられています。

災害用伝言板が利用できない場合がある

格安SIMの多くは、災害時に利用できる伝言板サービスを提供していません。格安SIMは大手キャリアが提供する専用サービスを利用できないからです。災害時に情報を得る手段が限られるので、緊急時には不便を感じる可能性があります。

サーバーの負荷が増大すると、サービスが停止してアクセスできなくなる可能性もあります。通信エリア外では利用が難しい場合もあるため、災害用伝言板に頼りすぎることは避けましょう。

最新のスマホ機種が少ない

格安SIMの提供会社では最新のスマホ機種を手に入れづらい場合があります。取り扱う機種を限定することでコストを抑えているためです。最新のスマホを使いたくても選択肢が限られています。最新のOSアップデートが遅れる場合もあります。

最新スマホへの買い替えサイクルが遅れがちになるので、高性能な端末を求める人には不向きです。スマホ本体の割引やキャンペーンも少ないため、コスト面でも不利になります。

家族割引やセット割引が少ない

格安SIMには、家族割引やセット割引が少ないデメリットがあります。大手キャリアでは複数回線の契約や家族での利用に対して割引プランが用意されているのに対し、格安SIMでは少ないのが現状です。家族全員で同じキャリアを利用したい方にとっては、コスト面でのメリットが少ない場合があります。

一部の格安SIMでは家族割引やセット割引を提供していますが、適用条件が厳しいことがほとんどです。特定のプランに限られていたり、一定の契約期間が必要だったりします。家族や複数人で格安SIMを利用する際は、割引の有無や条件を事前に確認しましょう。

格安SIMのメリット

格安SIMの最大のメリットは、月額料金が安い点です。ほかにもさまざまなメリットがありますが、主に3つのメリットが挙げられます。

  • 月額料金が大手キャリアより安い
  • データ容量のプランが選べる
  • データの繰り越しができる

月額料金が大手キャリアより安い

格安SIMは大手キャリアの通信網を借りてサービスを提供しているため、月額料金が安いのが特徴です。データ使用量に応じて料金を選べるプランが多く、無駄なオプションを省けばコストを削減できます。通信費が大幅に節約できるので、月々の通信料金を抑えたい人にとって大きな魅力です。

使用状況に応じて手軽にプランを変更できるのもメリットです。ほかにも、長期契約の縛りが少ないことやローミングの追加費用が少ないなどの利便性も挙げられます。

データ容量のプランが選べる

月に数GBだけデータを使うライトユーザーであれば、最小限のデータプランの選択で大幅なコスト削減が可能です。格安SIMでは1GBから無制限プランまで豊富なオプションが提供されています。インターネット使用量に応じてデータ容量を選べるため、無駄なコストを避けられます。

普段Wi-Fiを多く利用する人は少ないデータ容量で十分ですが、外出時に動画をよく見る人は大容量プランが必要です。データプランの選択肢が広いことは、利用者にとって大きなメリットです。

データの繰り越しができる

データの使い切りが心配な人は、データの繰り越しができるプランを選べば無駄なく使えます。未使用分のデータを翌月に繰り越せるため、計画的にデータを使えて効率的です。ただし、繰り越しできるデータ量には上限があります。繰り越しができないプランもあるため、契約前に確認しましょう。

格安SIMがおすすめの人とおすすめしない人

格安SIMがおすすめの人とおすすめしない人については、以下を参照してください。

格安SIMがおすすめの人

格安SIMは毎月の通信費を抑えたい人におすすめです。大手キャリアと比べて料金が安いため、通信費を節約したい方に向いています。Wi-Fi環境が整っている場合はデータ使用量が少なくて済むため、さらにお得です。具体的には、以下のような条件に当てはまる方に特におすすめです。

  • 大手キャリアの特典やサービスを重視しない
  • スマホの使用頻度が低い
  • 契約期間に縛られたくない
  • 自分で初期設定ができる
  • 通信速度が多少遅くても問題ない
  • データの繰り越しを活用したい
  • サポートはオンラインで十分
  • キャリアメールを使わない

上記の条件がそろっている場合、格安SIMを選べば通信費を大幅に節約できる上、契約期間に縛られずにスマホを利用できます。初期設定を自分でできる人は、格安SIMのコストパフォーマンスを最大限に活用できます。

格安SIMをおすすめしない人

利用スタイルやニーズによっては、格安SIMは十分なサービスを提供できません。以下の条件に当てはまる方は格安SIMには不向きです。

  • 常に高速通信が必要な人
  • 店舗で手軽にサポートを受けたい人
  • キャリアメールが必須な人
  • LINEのID検索を頻繁に利用する人
  • 大容量データが必要な人
  • クレジットカード以外の支払いを希望する人
  • 緊急連絡手段が必要な人
  • 最新のスマホ機種をすぐに使いたい人
  • 家族割引やセット割引を活用したい人

格安SIMは大手キャリアに比べて通信速度が遅くなる場合があります。特に昼間や夕方などの混雑する時間帯は速度が低下しやすいです。店舗での対面サポートを重視する人も格安SIMには向いていません。シニア層やITに詳しくない人にとっては、設定が難しい場合があります。

格安SIMのデメリットをカバーする方法

格安SIMのデメリットをカバーする方法を知っていれば、快適に利用できます。具体的な方法は以下のとおりです。

  • 通信速度の問題を解決する
  • 初期設定のサポートを受ける
  • キャリアメールの代替を選択する
  • LINEのID検索の制限を回避する
  • 支払い方法の選択肢を増やす

通信速度の問題を解決する

通信速度が低下する原因はさまざまですが、下の方法をとれば大体は解決できます。

  • Wi-Fiを利用する
  • 混雑する時間帯を避ける
  • 端末を再起動する
  • アプリのバックグラウンド通信を制限する
  • 低速モードを解除する
  • SIMカードを再挿入する
  • 速度制限のないプランに変更する

上記の方法でも解決できない場合はサポートセンターに問い合わせましょう。原因が特定されれば適切な対策を受けられます。現在のサービスに満足できない場合は、他の格安SIMに乗り換えることも選択肢の1つです。通信速度が遅くなる原因を理解して対策をとりましょう。

初期設定のサポートを受ける

自分で初期設定を行うのが難しい場合、以下の方法でサポートが受けられます。

  • 公式サイトの設定マニュアルを参照する
  • サポートセンターへ問い合わせる
  • オンラインチャットサポートを利用する
  • チュートリアル動画を視聴する
  • SNSやフォーラムで質問する
  • 店舗で対面サポートを受ける(店舗がある場合)
  • 出張サービスやリモート設定サポートを利用する
  • 初期設定代行サービスを利用する

上記の方法の活用で初期設定の悩みが解消され、スムーズに格安SIMを利用できるようになります

キャリアメールの代替を選択する

格安SIMではキャリアメールが使えなくなりますが、以下のメールを利用すれば支障ありません。

  • フリーメール(GmailやYahooメール、Outlookなど)
  • iCloudメールやApple IDに関連付けられたメール
  • プロバイダメール(OCNメール、So-netメールなど)
  • 独自ドメインメール

メールアプリを活用して複数のメールアカウントを管理すれば、個人用と仕事用のメールを1つのアプリで管理できて便利です。自分に合った方法の活用で、キャリアメールが使えなくなる問題をカバーできます。

LINEのID検索の制限を回避する

LINEのID検索の制限を回避する方法はいくつかあります。具体的な方法は以下のとおりです。

  • ID検索が可能な格安SIMの利用
  • 年齢認証
  • QRコードや招待リンクの使用
  • 他のSNSを活用
  • メールやSMSで連絡先交換

LINEのID検索ができない場合、年齢認証が最も基本的な代替手段です。年齢認証は、LINEのアカウント設定から手続きできます。「友だち追加」機能を使ってQRコードや招待リンクで友達を追加すれば、ID検索が不要です。他のSNSやメッセージアプリを介してLINEのIDを伝える方法も有効です。

FacebookやTwitterなどのSNSを活用して、LINEのIDを共有すれば友達を追加できます。最もシンプルな方法は、メールやSMSで直接連絡先を交換してLINEに追加することです。相手に自分の電話番号を伝えてLINEで友達を追加すれば、ID検索機能を使わずに友達を追加できます。

支払い方法の選択肢を増やす

格安SIMはクレジットカードでの支払いが主流ですが、会社によっては以下の支払い方法もあります。

  • デビットカード
  • プリペイドカード
  • 銀行振込
  • コンビニ払い
  • 電子マネー(PayPay、楽天ペイなど)
  • 支払い代行サービス(PayPalやApple Pay、Google Payなど)

支払い方法の組み合わせが自分に適している格安SIMを選べば、満足度の高い利用が可能です。

まとめ

格安SIMは通信速度が遅くなるなどのデメリットがあります。一方で、月額料金が安いことやデータ容量のプランが選べるといったメリットもあります

格安SIMは特定の人にはおすすめですが、すべての人に適しているわけではありません。利用状況に合わせて格安SIMのメリットとデメリットを比較検討し、快適なスマホライフを送りましょう。
» 格安SIMとは?安い理由とメリット、デメリットを解説!