SIMの種類を解説!SIMカードのサイズやiPhoneで使えるSIMの選び方

広告

SIMの種類を解説!SIMカードのサイズやiPhoneで使えるSIMの選び方

SIMカードの種類が多くて、どれを選べばいいのか分からない方は多いです。SIMカードはスマートフォンやタブレットの使用には欠かせませんが、種類やサイズはさまざまです。選び方を間違えると、購入した端末で使えないこともあります。

この記事では、SIMカードの基礎知識や種類別の特徴、SIMカードの適切な選び方を解説します。記事を読むことで適切なSIMカードを選べるようになり、最適な選択が可能です。

SIMカードの基礎知識

SIMカードはユーザーの識別情報を含むカードであり、スマートフォンやタブレットをネットワークに接続するために必要です。SIMカードがあれば音声通話やテキストメッセージ、データ通信を行えます。スマートフォンやタブレットを使用する上で欠かせないので、基礎知識を身に付けておきましょう。

SIMカードの基本的な役割

SIMカードの基本的な役割は、ユーザーの識別と認証を行うことです。SIMカードがあることで、スマートフォンやタブレットをネットワークに接続できます。SIMカードの基本的な役割は下記のとおりです。

  • ユーザーの識別・認証
  • アクセス提供
  • セキュリティの確保
  • データ保護

SIMカードは通信事業者のプランやサービスの適用にも関わり、セキュリティの確保やデータ保護の役割も果たします。SIMカードは通信端末の機能を最大限に引き出すために欠かせない要素です。

スマートフォンやタブレットでSIMカードが必要な理由

スマートフォンやタブレットの使用には、SIMカードが欠かせません。SIMカードが必要な理由は下記のとおりです。

  • 通信プロバイダーとの接続
  • 電話番号の割り当て
  • モバイルデータ通信の利用
  • SMSの送受信
  • ローミングサービス
  • 契約情報・ネットワーク設定の保存
  • ユーザーの識別

SIMカードは、さまざまな用途で役立ちます。便利で快適にスマートフォンを使用するためにも、SIMカードの役割を理解しておきましょう。
» SIMカードの概要と使い方、種類をわかりやすく解説!

SIMカードの種類とサイズ

SIMカードには複数の種類とサイズがあります。選ぶSIMカードによって、使える端末や通信の利便性が変わります。SIMカードの種類は下記のとおりです。

  • 標準SIMカード(miniSIM)
  • microSIMカード
  • nanoSIMカード
  • マルチカットSIM
  • eSIM

標準SIMカード(miniSIM)

標準SIMカードは、miniSIMカードとも呼ばれています。最も初期のSIMカード規格で、サイズは約25mm x 15mmで、最も大きなサイズのSIMカードです。主に古いスマートフォンやフィーチャーフォンで使用されていました。

現在はmicroSIMやnanoSIMに取って代わられており、新しいスマートフォンではほとんど対応していません。古い端末を使っている場合でのみ、標準SIMカードが必要となります。カッターなどでサイズ変更もできますが、リスクを伴うため、リスクのないサイズ変更アダプターを利用しましょう。

標準SIMカードは安価で手に入りやすいですが、対応端末が限られているので注意が必要です。一方で、まだ一定の需要があるため、特定の環境下で役立つ場合があります。

microSIMカード

microSIMカードは標準SIMカードよりも小型で、サイズは約15mm x 12mmです。2010年頃から普及し始め、主にスマートフォンやタブレットで使用されています。

microSIMカードは小型ですが、標準SIMカードと同じ機能を持っています。microSIMカードはサイズが小さいので、端末内部のスペースの有効活用が可能です。サイズの小ささによりスマートフォンやタブレットの設計がより柔軟となり、薄型化や多機能化が進みました。

microSIMカードはiPhone4やiPad2などの端末で採用されています。microSIMカードの小型サイズを活用し、よりスリムでスタイリッシュなデザインの端末を実現しました。

現在ではnanoSIMカードが主流となっていますが、microSIMカードを使用する端末も残っています。アダプターの使用により、他のサイズのSIMカードと互換性があります。

nanoSIMカード

nanoSIMカードは、2012年に登場した、現時点で最小サイズのSIMカード規格です。サイズは12.3mm x 8.8 mm、厚さは0.67 mmです。最新のスマートフォンやタブレットで主に使用されるため、小型でありながら機能面で優れています。

端末内部のスペースの節約により、端末の設計がより自由になり、バッテリー容量の増加や他の機能の拡充が可能です。標準SIMカードやmicroSIMカードと互換性がありますが、使用するにはサイズ変更が必要です。通信機能とデータ保存機能を備えているので、取り扱いには注意しましょう。

他のSIMカードに比べて壊れやすいため、専用のピンやアダプターを使って慎重に取り扱いましょう。nanoSIMカードはすべての主要な通信キャリアに対応しています。

マルチカットSIM

マルチカットSIMは、標準SIMカードやmicroSIMカード、nanoSIMカードすべてに対応できます。特別な道具を使わずにプラスチックの枠を取り外すだけで簡単にサイズを変更でき、複数の端末での利用も可能です。

スマートフォンからタブレットに切り替える際、異なるサイズのSIMカードを持ち歩く手間が省けます。対応端末も豊富なため、マルチカットSIMの使用はおすすめです。

eSIM

eSIMは端末に内蔵される一体型のSIMであり、物理的なカードとしての形状を持ちません。店舗に行かずにプロファイルをダウンロードして利用できる、便利なSIMカードです。

eSIMのメリットの一つとして、複数のキャリアプロファイルを切り替えられる点があります。旅行時に現地のキャリアと迅速に契約可能なので、海外への移動が多い方には特におすすめです。端末の盗難や紛失時でもリモートでプロファイルを削除できるため、セキュリティ面でも安心できます。

eSIMは環境負荷を低減するための持続可能な選択肢の一つです。スマートウォッチやタブレットなどのコンパクトな端末にも適しているので、さまざまな端末で利用可能です。

種類別のSIMカードの特徴

SIMカードには、使用用途に応じた種類があります。主なSIMカードの種類は下記のとおりです。

  • 音声通話SIM
  • データ専用SIM
  • SMS対応SIM

それぞれのSIMカードの特徴を理解すると、自分の利用目的に最適なSIMカードを選べます。

音声通話SIM

音声通話SIMは、音声通話ができるSIMカードです。電話番号が割り当てられ、通話料金が発生する特徴があります。SMS(ショートメッセージサービス)も利用可能です。データ通信もできますが、プランによって異なります。キャリアの音声通話ネットワークを利用するため、通話品質はキャリアによって異なります。

緊急通報(110、119など)に対応しており、MVNO(仮想移動体通信事業者)のプランを選択可能です。契約時には本人確認が必要な場合が多くなります。通話品質やサービスの安定性を重視する方にとって、おすすめの選択肢です。
» MVNOとは?メリット、デメリット、選び方を解説!

データ専用SIM

データ専用SIMは、インターネット接続のみが可能なSIMカードです。音声通話機能は非対応ですが、通信容量に応じた料金プランが多数あり、コストパフォーマンスが高い特徴を有します。特にモバイルルーターやタブレットに適しており、音声通話が不要な場合に最適な選択肢です。

出先でモバイルルーターを使用する場合、データ専用SIMが役立ちます。通信容量を使い切った場合でも追加購入が可能なプランもあるので、安心して利用できます。利用開始時にはAPN設定が必要な場合もあるため、注意が必要です。

多くの通信事業者がデータ専用SIMを提供しています。データ通信速度が制限されるプランもあるため、利用目的に応じた選択が重要です。海外利用が可能なプランもあるので、旅行や出張などの際にも役立ちます。

SMS対応SIM

SMS対応SIMは、電話番号を用いたSMSの送受信が可能なSIMカードです。音声通話を利用しないユーザーにおすすめです。SMS対応SIMでは通話機能がないので通話料金が発生せず、通信費用の削減ができます。

電話番号認証が必要な場合でもSMS対応SIMを利用すれば、認証手続きを行えます。音声通話が不要でSMSを活用したい方には、SMS対応SIMはおすすめです。

SIMカードの種類(サイズ)を確認する方法

SIMカードのサイズを確認する方法には下記のいくつかの方法があります。

  • 公式サイトで確認する
  • 端末からSIMカードを取り出して確認する
  • 取扱説明書を確認する

公式サイトで確認する

通信事業者の公式サイトの製品ページやサポートページから必要なサイズ情報の確認が可能です。モデル番号の検索により、対応するSIMカードのサイズが特定可能です。FAQセクションも充実しているので、必要な情報を入手できます。

通信事業者によっては、チャットサポートや電話サポートを通じて直接問い合わせられます。アクセサリーページではSIMカードアダプターの情報も確認できるため、サイズ変更が必要な場合に便利です。公式サイトは確実に正しい情報が得られるので、SIMカードのサイズ確認に活用してください。

端末からSIMカードを取り出して確認する

端末からSIMカードを取り出すことでも確認できます。端末から取り出す場合の手順は下記のとおりです。下記手順を守ることで、安全に確認できます。

  1. 端末の電源を切る
  2. SIMカードスロットの場所を探す
  3. SIMカードスロットをピンやクリップを使用して開ける
  4. SIMカードを取り出す
  5. SIMカードのサイズを確認する

データ破損を防ぐためにも、必ず端末の電源を切ってから取り出しましょう。SIMカードは小さくて壊れやすいので、取り扱う際には注意が必要です。適切な手順により、自分の端末に対応するSIMカードの種類を正確に把握可能です。

取扱説明書を確認する

取扱説明書を確認すれば、SIMカードの種類がわかります。端末のマニュアルには、SIMカードの仕様が記載されています。取扱説明書の「SIMカードの挿入」や「SIMカードの取り扱い」セクションに記載されている場合が多いです。

取扱説明書で確認することで、誤ったサイズのSIMカードを購入するリスク回避が可能です。取扱説明書にはSIMカードの取り扱い方法や挿入手順も記載されているので、トラブルを未然に防げます。

適切なSIMカードの選び方

いくつかのポイントを押さえることで、適切なSIMカード選びができます。SIMカード選びのポイントは下記を参照してください。

  • 使用する端末に合ったサイズを選ぶ
  • 利用目的に合った機能を選ぶ
  • 通信事業者のプランを確認する

ポイントを押さえ、適切なSIMカードを選びましょう。

使用する端末に合ったサイズを選ぶ

端末ごとに対応するSIMカードのサイズが異なるため、適切なサイズを選ぶ必要があります。SIMカードには3種類のサイズがあるので、サイズに関する知識が必要です。

標準SIMは古い機種、microSIMは数年前のモデルに、nanoSIMは最新のスマートフォンに使われています。マルチカットSIMの利用により、複数のサイズに対応可能です。サイズが合わない場合は、アダプターを使用すると対応できます。eSIM対応端末では、SIMカードが不要な場合もあります。

利用目的に合った機能を選ぶ

利用目的に合った機能の選択で、無駄をなくせます。自分が端末に何を求めているのかを明確にすると、必要な機能のSIMカードがわかります。

旅行や一時的な利用にはプリペイドSIMが便利です。プリペイドSIMは短期間の利用に適しており、手続きも簡単です。遠隔操作やIoT機器にはeSIMが適しており、物理的なカードも不要なので、簡単に設定できます。自分の利用目的がわかると最適な機能を持つSIMカードを選べます。

通信事業者のプランを確認する

通信事業者のプランの確認は、最適なSIMカードを選ぶ上で欠かせません。各事業者のプランには、利用者のニーズに応じたさまざまなオプションがあります。プラン内容や最適なSIMカードの選択には下記を参考にしてください。

  • データ量や通話時間のプラン
  • 通信速度やエリアカバー
  • 契約期間や解約条件
  • 追加オプションや特典
  • 料金体系や支払方法

ポイントを押さえて通信事業者のプランを確認すると、自分に最適なSIMカードを選択できます。
» 格安SIMとは?安い理由とメリット、デメリットを解説!

SIMカードに関するよくある質問

SIMカードに関するよくある質問を下記にまとめましたので参考にしてください。

  • SIMカードのサイズが合わない場合は?
  • デュアルSIMの使い方は?

SIMカードのサイズが合わない場合は?

SIMカードのサイズが合わない場合、下記方法を検討してみましょう。

  • SIMカードアダプターの利用
  • サイズ変更の依頼
  • マルチカットSIMの利用
  • DIYでサイズを調整する方法

最も手軽な方法がSIMカードアダプターの利用です。手軽で費用もあまりかからないので、おすすめの方法です。DIYでSIMカードのサイズを調整する方法もありますが、失敗すると使えなくなるリスクもあるので注意しましょう。専用カッターの使用でリスクを減らせますが、不安な場合は別の方法を検討しましょう。

デュアルSIMの使い方は?

デュアルSIMとは、一つのスマートフォンに二つのSIMカードを搭載する手法です。二つのSIMカードの搭載により、二種類の携帯電話番号や料金プランを適用できます。デュアルSIMの使い方は下記のとおりです。

  1. デュアルSIM対応の端末を準備
  2. スマートフォンに2枚のSIMカードを挿入
  3. 設定メニューから「ネットワーク」もしくは「SIMカード管理」を選択
  4. 通話用とデータ通信用のSIMカードを個別に設定

デュアルSIMの使用により、仕事用とプライベート用の番号を分けられます。仕事とプライベートの電話やメッセージを管理しやすくなるメリットがあります。海外旅行時に現地のSIMカードと併用し、通信費の節約も可能です。必要に応じて手動でSIMカードの切り替えもできます。

デュアルSIMの活用により、さまざまなシーンで柔軟にスマートフォンを利用できます。

まとめ

SIMカードは通信を可能にする重要な部品であり、スマートフォンやタブレットの利用には欠かせません。SIMカードには異なるサイズや種類があります。公式サイトや端末、取扱説明書で適切なSIMカードを確認し、自分の端末に合ったサイズと機能を選ぶことが重要です。

サイズが合わない場合は、SIMカードアダプターやマルチカットSIMの利用により解決できます。自分の使用目的に適したSIMカードを選ぶことで、快適な通信環境が楽しめます。